Q:A Night at the Kabuki | NODA・MAP 第25回公演 Inspired by A Night At The Opera 作・演出:野田秀樹 音楽:QUEEN

Q:A NIGHT AT THE KABUKI

イントロダクション

  • 野田秀樹より
  • “4人のロミジュリ”
  • QUEEN
  • ブライアン・メイより

野田秀樹より

この『Q』の成り立ちは、伝説づくしです。5年くらい前のこと、伝説と呼ぶこと自体、伝説の方が恥ずかしがってしまうくらいの伝説の劇作家シェイクスピアのロミオとジュリエットの後日談のようなものを、私が考えていた折も折、なんとあのがつく、あの伝説のロックバンド『クイーン』の周辺から、あの伝説のアルバム『オペラ座の夜』を、好きなように使って、日本を舞台にした演劇ができないものか、という話が舞い込んで来ました。そこで私はすぐに、古典古典の日本の伝説「源氏と平家の争いの物語」を絡めれば、こいつは面白くなるぞ!GO!というわけで、早速つくり始め、私の中では伝説的にあれよあれよという間に創り上げ初演の幕を開け、「音楽」と「場面」が表裏一体となっている、自称伝説の舞台となりました。いきなり、その千穐楽の日に話は飛びますが、折角、英国のクイーンと英国のシェイクスピアと英国被れの私の組み合わせだもの、是非是非、英国にも逆凱旋公演をしようと、楽屋で盛り上がり、(クイーンの伝説のマネージャー、ジム・ビーチもいた)男優は、もちろん「ヤロー」、女優も「野郎」と言い出したものの、やがてコロナが世界中に蔓延し、英国公演をあきらめかけていた頃、うちで「やってもいいよ」と声を掛けてくれたのが英国の伝説の劇場、サドラーズ、ウェルズ・シアターというわけです。初演時から、この海外公演を含めた再演時まで伝説関係に助けられて、華ひらいている舞台です。オンライン花盛りの時勢は今、劇場に逆流しています。でも「今」でしか見られない。それが、舞台という名の伝説です。いらっしゃいませ〜。 野田秀樹

4人のロミジュリ”

QUEEN×野田秀樹の衝撃のコラボレーション、前代未聞の超のつく豪華キャスト、野田が仕掛ける“それからの“ロミオとジュリエットの予測不可能なストーリー、舞台を強く優しく包むQUEENの名盤『オペラ座の夜』の宝石のような珠玉の音色たち…。
2019年、興奮と感動の大旋風を巻き起こした『Q』が、2022年、ついに帰ってくる!!
そして、2組の「ロミオとジュリエット」を演じる、松たか子・上川隆也・広瀬すず・志尊淳を始めとした、初演を彩った日本が世界に誇る最強にして極上の10名が、野田作品の要と言える16名のアンサンブルキャストとともに、奇跡の再集結!!
さらには、東京・大阪に加え、QUEENのお膝元であるロンドン、日本文化へ関心が高い台北、国内外4都市のツアーが決定!!『Q』がついに世界へ……!!
12世紀の日本、激しく対立する源氏と平家。その戦下、たった5日間――432,000秒の恋に身を焦がす若き瑯壬生と愁里愛。すれ違って死を迎えるはずの2人が、もしも生きていたら……。
人間の愛、憎悪、友情、裏切り、予言、そして運命の翻弄、時代の悲哀……QUEENの名曲が彩る幾つものファクターが複雑に交錯し、スリリングな展開を見せる。圧倒的な美しさと力強さ、哀しみ、そして予想だにしない結末と未体験の感動。日本の演劇史のみならず世界のエンタテインメント史に新たな1ページを刻む2022年版『Q』:A Night At The Kabuki。是非ともご期待ください!!

『Q』というワードが意味するものとは……?そう、『Q』は、あの世界的ロックバンド、クイーン(QUEEN)!!

QUEEN原盤の音源を公式使用。ステージに轟く『オペラ座の夜』の名曲たち。その宝石のような音の数々と、野田秀樹の世界が深く溶け合う!!
『Q』:A Night At The Kabukiを彩るのはロック史に燦然と輝く名盤『オペラ座の夜』。その楽曲からインスパイアを受けて野田が執筆した数々のシーンには、QUEENのアルバム全12曲分の原盤の音源およびライブ盤のレコーディングトラックを公式に使用。フレディ・マーキュリーのピアノソロ、ブライアン・メイのギター、ジョン・ディーコンのベース、低音でリズムを刻むロジャー・テイラーのバスドラム、ライブ盤に納められた観客の歓声、「ボヘミアン・ラプソディ」の銅鑼の音まで。このQUEEN史上初の公認は、世界の演劇シーン、ロックシーンでも類を見ない試みと言っていい。果たしてどのシーンでどんなサウンドが鳴らされるのか?演劇ファンのみならず音楽ファン、QUEENファンの感性をも刺激する楽しみも『Q』:A Night At The Kabukiの大きな魅力である。

『Q』というワードが意味するものとは……?そう、『Q』は、あの世界的ロックバンド、クイーン(QUEEN)!!

この度は伝説的劇作家・演出家の野田秀樹さんがクイーンのアルバム『オペラ座の夜』の演劇性を本物の舞台演劇にして下さることになり、大変嬉しく、そして光栄に感じています。日本との長きに渡る繋がりの中で、令和元年という新しい時代の幕開けに、演劇史に新たな1ページを刻むとされる作品で、日本の文化に関わることができるのは喜ばしい限りです。 ブライアン・メイ

Photo by Terry O'Neill 1975

Queen and the Queen creat logo are trade marks of Queen Productions Limited and used under licence.