この度、野田秀樹が平成二十三年春の褒章において、
紫綬褒章を受章することになりました。
受章理由は次の通りです。
「劇作家、演出家として、独創的な優れた作品を次々と発表して舞台に新風を
もたらすとともに、国際的な演劇制作を積極的に推進して、演劇界の発展に貢献した。」
野田秀樹のコメント
「学生の時に演劇を始めて、いわゆる素人として出発した私は『勘』が働くままに
生きてきたように思います。その私の『勘』に振り回されて、周りで私を支えてくれた
友人や仲間たちは本当に大変な苦労をしたり迷惑を被ってきたと思います。
こうした陽のあたる場所で授章されるなどということがあると、喜びもさることながら、
反省することの方が多いです。表現者としては、年を重ねるほどにだめなところ
ばかりが自分にわかってくるので、まだまだこれからだと思っています。この受章は、
今までやってきたこと、過去に対する受章なのでしょうが、私は、今とこれから
やっていくことへの励ましと受けとめています。今一度、今まで私と舞台を作ってきた
仲間に感謝をすると共に、これからも迷惑をかけることをここに誓います。」
野田秀樹
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